●ロイカーバートと宿泊ホテル●  ロイカー駅はスイスの多くの駅と同様、駅前は全く閑散としている。広い駐車場にロイカーバート行きのポストバスが一台。  ロイカーバートまでは30分程と書いてあったが、ロール渓谷の底にある駅からどんどん高度を稼ぎ登っていく。こんな谷間のどこにロイカーバートなんてリゾート温泉地があるのか?  ようやく谷の奥に建物群が見はじめ、そこがロイカーバートだった。思えばザースフェーもこんな感じだった。途中の山道からは想像もできないたくさんの建物。多くはホテル。公営のスパのような建物も見える。  ポストバスのステーションは新築で立派。到着時間を書いておいたから迎えのクルマでも来ているかと思いきや、さにあらず。電話をかけようとしても、例のスイス版テレカ=TAXカードのみしか受け付けない。さて、ポストは閉まっているし、カードはどこで買うのだろう。近くにキヨスクもない。  思い余ってポストバスの切符売り場で訪ねてみたら、なんとそこで販売中。ようやく迎えの車を呼ぶ事ができた。  一段落して回りを眺めると・・・凄い所だ、ここは。町の後ろと言うかは周囲は断崖絶壁に囲まれている。特にゲンミ峠方向は倒れ掛かってくる様だ。なかなか面白そうな所に来た。  さて、今回のここでの宿は「Les Sourse Des Aples」。「アルプスの源」の意味かな?5星で自前の温泉プール付きだった。3泊しましたが、地元のお店の人からは「3泊しかしないのか、日本人は忙しい」と評価されてしまった。  ホテルは今まで泊まったホテルの中では最高でした。何が?ま、値段も良か ったけど。  なんと言っても先ずは食事。フランス料理ですが、全体には薄味、しかし、その味付けがなんとも微妙というか、語彙が不足しているので表現しようがないが、絶妙です。スープ一つとってもコメソメはコンソメでも隠し味がいろいろ入っていて、それでいて全体がとてもさっぱりしていて・・・濃いめの味付けが好みの人には物足らないと思いますが、伝統的味付けではなく、とてもアグレッシブな味付けでした。  アグレッシブと言えばホテルや各所に飾られている葉っぱを大胆に使ったフ ラワーデザインもなかなかなものでした。部屋にもフライパンに盛り飾られた 逸品があり楽しませてくれました。  部屋は近代的な部屋で清潔感溢れています。どちらかと言うと裏側(北側)の部屋になりましたが、こちらサイドは専用のプールや切り立つ山を見ることが出来ます。朝夕のテラスでの一時はゆったり。しかし、結構寒い。  また、特別な眺めとしてプールサイドから少し離れたこちらよりの屋上の上でトップレスや超Tバッグで日光浴を楽しむ女性の姿を「密か」に「楽しむ」こともできました。ラッキーというかなんと言うか。  今回のスイス旅行はトップレスについていたな〜。こことモントルーと2回も。  そのプールですが、温水で屋外と屋内にあります。私は海外でプールにつかったのは初めてですが、アルプスの山に囲まれ、ジャグジーやジェットを備えたプールは最高でしたね。専用のプールなので混む事もなく、ゆったりと泳ぎ(の真似)、プールサイドでのテラスでの読書・・・贅沢しているな〜と感激。  全体的なサービスも大変良く、それは部屋数約30の割には従業員の数と教育が行き届いているせいだと思います。  しかしながら、トラブルも少々。  その一つはゲンミ峠のハイキングに出掛ける朝、部屋の鍵が壊れて開かなくなってしまったこと。朝食を終えて部屋に帰ってみると開かない。マネジャーやらなんやらが登場して1時間程後、テラスに梯子をかけて、テラスのドアをこじ開け部屋に入ったようです。この鍵は時計回りに鍵を回すとそこで永久にロック状態になってしまう故障のようでした。  二つ目は最後の支払いで発生。これは、ま、我々がチェックをちゃんとしなかったせいなのですが、他人の食事代約200SFを余分に支払ってしまいました。バスに乗ってから気がつき、帰国後その旨を手紙でだしたら(返却して欲しいと強要したわけではありませんよ、お互いにミスはしないようにしましょうと書いた)、丁寧にも小切手で返却がありました。  こんなミスは絶対返してくれない、と何かの本で読んだことがありますので、小切手の手数料が結構とられるようなので実際幾ら戻って来るのか分かりませんが、とても嬉しかったです。  そんなわけでこのホテルは来年のスイス旅行でも是非もう一度宿泊したいと話しております。  そうそう、何故、地元の人からは「3泊しかしないのか、日本人は忙しい」と言われてしまったかですが、このホテルはどうも最低1週間位は滞在する人が多いみたいです。毎日の夕食も少しだけ顔触れが変わるだけでした。しかし、やはり私には1週間は無理だな〜。そうなると夏のスイスはここだけになってしまう〜。