ブリエンツ・ロートホルン山岳鉄道BRB |
インターラーケンから電車で30分弱のところにある人気の登山鉄道BRB ようやく、初めてこの鉄道に乗車することができた |
機関車の運転台 |
一瞬、眼下に広がるブリエンツの街と湖 |
座席は大人4名掛け 登りは左側が良視界 |
女性の車掌さんは牛を追い払ったり、給水したりと忙しい |
すれ違いではお互いに手を振り合い、声を掛け合い・・・ |
森林限界を抜けると牧草地へ この牛が時折線路に立ち入る |
このギザギザの稜線とその向こうに広がるブリエンツ湖が見事! |
写真では機関車が先頭て登っているように見えるが、機関車は最後尾から押している(下りは最前部) |
思わず乗り出したく気分(撮影者も相当乗り出している) |
客車は遊園地のものようにも見えるが、機関車は結構大きい |
山頂駅からの眺め 小さく見える列車がかわいい |
8月13日 ブリエンツ・ロートホルン鉄道 |
ブリエンツ・ロートホルン鉄道BRBは予想以上の素晴らしさだった。鉄道の出るブリンエツ駅は2回行ったことがあるが、混雑で乗れなかったり、時間がなかったりで今まで乗車できなかった。今日はようやく好天に向かいつつあると言うことで、満を持してブリエンツに向かった。 乗車の人は思ったより多くなく、すぐに切符を購入できた。スイスパスで割引もあるので二人で100フランあればお釣りが来るだろうと思っていたら2フラン足らなかった。「往復4000円か、ちょっと高いな〜」と不満を持ったが山頂に到着する頃にはこれは安いと見直した。 運良く蒸気機関車の牽引する(正確には押し上げる)列車に乗車出来た。満席。もう少し多ければ連続運転で第二列車を仕立てるのだろうが、ぎりぎりのところでそれはなし。本当は第二列車、第三列車があった方が車窓からの写真の被写体には良いのだが。 出発した時からすぐに急坂なので、機関車は苦しそうに圧力を上げようと必死になっている排気音や振動が聞こえてくる。60年も前の機関車なのにとてもとても頑張っている。二つ目のカーブあたりでようやく息が整ってきた感じだ。 最初のうちは森林地帯をゴトゴトと登っていく。時折のトンネルではみんな耳を塞ぐ。トンネル内での排煙はほとんど感じない。時折、木々の切れ目からブリエンツの街や湖が見え、歓声が上がり、写真を撮る人は忙しい。 25分程度で給水の為に停車。車掌さんがホースで機関車に給水。この間、トイレに駆け込んでいる人もいた。5分くらいの停車。この給水地点あたりが森林限界となり、以降は牧草地帯を走り、眺めは抜群に良くなる。 眺望は、登りの場合は8割り方は進行左側が谷側になり圧倒的に眺めが良いので、席はその方向を確保できればしたいものだ。 線路内に牛が立ち入ってのんびりと佇んでいる。「さてどうするのかな〜?」と見ていたら、車掌さんが飛び下りて牛を追っ払った。この辺はカールの内周を大きく湾曲しながら高度を稼いで行く。カール内の牧草地、周囲のギザギザの稜線等面白いところなのだが、あいにく雲がかかって全貌は見渡せない。ブリエンツ湖もほとんど見えない。高度が上がるにつれどんどん気温も下がって来て、一枚重ねる客、パノラマ式の円形窓を下ろす客と出てくるが、程なくロートホルン山頂駅に到着。所要約1時間。 時々開けるベルナーオーバーラントの山々やブリエンツ湖、鉄道路を写真に撮り、温かいココアを飲んで下りに乗車した。 下りは蒸気圧力をほとんど上げなくて良い為に、苦しげな音や振動もなく軽快に下って行く。しかし、注意が必要なのはきっと下りなのだろう。帰途では登りの連続列車とすれ違い、お互いに声をかけ、手を振って別れる「儀式」が続いた。日本人同士では「こんにちは〜!」と日本語も飛び交う。 ともかく、往復2時間もたっぷり楽しむことができる。機関車、線路のメンテも大変だろうし、この観光目的の為だけの路線をよく維持してくれているという感謝の気持ちも入り、最初に払ったお金は安いものだと思った次第。 |
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2007年での変更 @途中駅でのトイレ休憩はなくなりました Aスイスパス等での割引率が50%に引き上げられました |