世界遺産
ベリンツォーナ城塞Bellinzona,
アルプスの南側に展開するティチーノ地方であるルガーノ、ロカルノ、アスコーナ等への途上でいつも通り過ぎていたベリンツォーナだが、今回は初めて下車して訪問してみた。この街にある13〜15世紀に造られた3つの城塞が世界遺産に登録されている。ポイントとしては城館ではなく、城壁にその歴史的価値がが残っていると言う。
 
グランデ城
一番駅に近く(徒歩5分程度)規模も大きなCastelgrandeグランデ城。「グランデ城博物館」という扱いで建物内部に入るには入場券が必要。入口で3城入場券を購入したが、結局第三の城までは行けなかった。市街地よりはやや高い丘の上にあるが入口前にエレベータが設置されている。
城内への出入口はこの小さな城門のみ
城壁の上には凸型の擁護壁メルロンが並ぶ
ゲートを入ると広い広場がある。城壁に接して館と塔が設けられている
塔の最上部  見張り台になっていたのだろう
半円形の部分の壁に城門がある
グランデ城の散策を終え、一旦街に戻りパスタの昼食。イタリア語圏なので本場っぽい?
モンテベッロ城
第二の城、Castello di Montebelloモンテベッロ城。結構な高低差があるが、こちらにはエレベータは設置されていない。
こ こも城内に入場する場合は入場券が必要。ここも立派な城壁が残されている。
城壁の隙間からグランデ城を望む。
城内には歴史展示物も陳列されている(撮影禁止)。遠方に第三の城、Castello di Sasso Corbaroサッソ・コルバーロ城が望めるが、そこに行くには更に30分程度は登らないと行けないので断念
城壁の上も歩ける。今は落下防止棒があるが、石落としの穴が不気味。
 
どちらの城塞もそれほど大型ではないが中世の地方の諸公ではこの程度の規模なのだろう。諸公間の戦いも数十名程度の騎士の戦いだったようだ。よって、ここの城館・城壁の規模もこじんまりの感あり。