ツアーではまず行かないところだが、日本のガイドブックにも少し紹介されている
軍事工場?の撤退した廃屋に北京の若い芸術家が入り込み、全体が芸術家の街になったとか・・・
エリア全体としては結構な広さがある

ここで紹介するのは芸術家の作品そのものではなく、
工場建屋、路地、そこでみかけた人などの風景ですが
これが結構、いい芸術になっているのです
個人的には北京の中では一番面白かった場所

(訪問・撮影:2011年6月)

798芸術区に入ったとたんに目に飛び込んで来た風景
赤いパイプは工場の配管のようです
黄色のクルマとの色と時代の対比が見事な芸術
続いて「何これ?」
既に芸術作品の一つが展示されているかと思ってしまいましたが
その辺の町人が倉庫として造ったようです
自転車のタイヤは何の為か分かりません
分からないものこそ、芸術
左は芸術区内に新築されているビル
これはそれで整然としたレンガの壁面が美しい
右は上のチューブ小屋の側面
上半分はほとんど素人が積み上げたのでしょうが
このアンバランス感、だらしなさ感がかえって芸術ぽいと思いませんか?
歩いを進めたら、窓にかわいい二人の女の子の姿が
芸術家?中は工房?
なんか絵になると思いとっさに一枚撮影
気がついて少し恥ずかしそうにしていました
う~ん、芸術、芸術
建物と建物の間
実際は写真ほどは「きれい」ではないが
なんとなく和風の趣も感じらる芸術的空間
さて、これは?
花嫁衣装がたくさん立っているが、花嫁衣装店ではなさそう
室内の階段も飾りのようです
しかし、芸術の展示をしているにしては、既に埃がたち、古ぼけています
今もこのまま残っているとすると作者の意図を越え遙かに芸術っぽくなっていますね
工房の出入口
工場だったのでこんな感じのところが多い
ドアにペイントし、よくみるとタイルの目地を青く塗ったりして努力しています
暖房用のパイプでしょうか?
意図してはなかなか造れない、すごい芸術と思います
こちらもパイプ芸術
こちらも、素晴らしい表情
近代的な芸術工房
建て直したのか?外壁だけリフォームしたのか?
なんとなく芸術家のすみかとしては面白くありませんね  IT屋さんみたい
背景の青空はオリンピック後の余韻でまだ空気が綺麗だった頃
この青空こそが北京にとっては奇跡の芸術
何の変哲もない少しいたずら書きされた黒い壁と思うかもしれないが
この壁の芸術性は白いひび割れ模様にある
本来はひび割れなど表面に出てはいけないものだろうが
レンガ積みも上塗りも施工がいい加減だから早々にこうなる
施主はこれを意図して許容しているとすれば大した芸術家だ
暗い通路に停められていたバイク
バイクも壁も汚れているのでそれがかえって芸術っぽく見える
どこかの工房の中庭
木漏れ日、あまりかっちりしていない配置、傾いた地面、車椅子バイク?・・・何か面白い
太陽のおかげで詰まらないレタリングが芸術的に
この錆は意図したものだろうか?単なる手抜き?
結果としては緑の葉との対比でよい味を出している
この錆の風情を絵の具で描けと言われてもそうそうは出来ない
この街も若者に人気なので、結婚記念写真を撮りに来ているカップルをみかける
左の巨人は何を言おうとしているのかな?
さて、この女性はマネキンではありません
なぜ、この炎天下に座っているのか分かりません
単に日光浴したかっただけなのか?
芸術を造るのを諦めて、自分自身を芸術としたのか?
あるいはインスピレーションを得ようとしているのか?
なんか不思議な芸術的シーンでした
最後に一つだけ「まとも」な芸術家の作品です
意味は・・・わかりませ~ん
赤色を使った芸術作品は多い

この訪問は2011年、現在は当時より更に整備は進んでいるだろう
人が集まり金が儲かりそうだとなるとワーっと来て、ゴチャゴチャにしてしまう国なので、
今やここで取り上げたような自然芸術は失われてしまったのでは、と危惧する

●○●訪問・散策のコメント●○●
・北京中心部からは北東の方向に結構離れている(空港との昼間)。タクシーで行くのが一番便利。有名な所なので運転手も知っているだろう。帰途もタクシーを捕まえることができる。
・芸術区全体は結構広い。ざっとみても2時間くらい。各工房に入ったりすると半日はかかるだろう。大体の工房は無料で入場可能。何かを購入しなくても問題ない。
・レストランや喫茶店もあるので、疲れたら休めばよい。トイレもそこで(ただし、そこそこの設備)。