北京・その他の見所   

通常の観光ツアーで回る北京市内は
故宮、天安門広場、王府井で散策・夕食と言ったあたりが標準だろう

しかし、自由時間や個人旅行の場合にはそんなに手間暇かけずに
現在の中国を実感できる場所が北京中心部にもある

ここに上げた場所もそんな場所

北京都市計画展覧館
幾つかの展示物があるが、圧巻は北京市街のジオラマ
周囲部(青いエリア)は航空写真だが、
中心部は一つ一つのビルを正確に立体的に作られている
あまり観光客が行くところではないが
北京の全体像を知ることが出来き、一見の価値あり


写真は北京市街南部を西から東に見ている
手前の丸いドームは天津への新幹線も発着する北京南駅

左の池のある公園は陶然亭公園、その先の黒いエリアは天壇公園
立体交差の左下のビルは外務省
この立体交差と共によく日本のテレビに出てくる
この辺の幹線道路は終日渋滞している
北京西駅のある西直門というあたり
この3連のビルは遠くからも目立つ
ここも渋滞の巣だが少し改善された
新ビジネスエリアに建つCCTVビル
あまりにも変てこりんな形
(詳細は下記)
別の展示の故宮とその周辺
故宮の北側(図・左)にぽこっとある山が景山
人工の山というのがよく分かる
CCTVビル  中国中央電視台本部ビル
このビルは世界の奇妙ビルベスト(ワースト?)10に確実に入っている
なんでこんな形にしなければならなかったのか??
中国国営テレビ局の本社ビルである
写真は2008年9月でまだ工事中だが全容は現している
スケール感がわかりにくいが高さは234m、51階もある
右手前のビルも同社関係の中央電視台電視文化センタービル(159m)
現場周囲には工事写真も飾られ
難工事をアピールしていた
確かに空中での接続は大変だったろう
北京CBD(新都心)のコアとなる位置づけ
中央電視台電視文化センタービル
こちらは銀色の壁面が大変美しい
このビルが火事で全焼とは誰が予想しただろう
いかにも中国らしい事件だった
火事は2009年2月9日の中国の新年を祝う花火(一応、違法)により引き起こされた
内装工事中だった内部に引火し全館に広がった
写真でみると上の方が空いているので、ここから花火が入ったのかも知れない
その後、構造体はしっかりしているということで内外裝をやり直していると聞いたが・・・

この一帯は北京CDB(China World Trade Center)ということで
多くの高層ビルが続々と建築され、会社も人も集まって来ている
最終的にはこの被災ビルもその一角を構成する事になるのだろう
(写真は2009年4月、痛々しい姿をさらす)
西単  Xidan
天安門よりは西にある西単は若者の街
東京で言えば渋谷あたりの感覚だろうか
小さな店はないが若者に人気のショッピングセンターが並ぶ
撮影日は平日でそんなに多くの人出は無かったが休日は混雑
大学や各種学校は北京の西側地区に多いので訪れ易いのだろう

(訪問・撮影:2011年6月)
パッと見て中年以上はほとんどいない
女性も黒髪以外は服装も日本と変わらない
ショッピングセンター内スタバにて
吹き抜けが大きいのが中国の特徴かな
ショッピングセンター前を闊歩する北京の若者たち
右は通行人をキャッチしての中国版「美人時計」の撮影
歩道脇でしばらく眺めていたら昭和40年代の日本を思い出した
数は多くてもお金がない若者たちが当時の新宿を闊歩した
王府井天主教堂  カトリック教会
20年位まえに初めて仕事で北京を訪れた時、
車窓からこの教会をみて「こんなところに」と驚いた

王府井(ワンフーチン)は「北京の銀座通り」と日本ではいわれている
一番有名な通りだが地方からの観光客が多く、地元の人はあまり買い物には訪れない
その王府井通りに面して立つ教会堂の現在の姿は1904年に作られた
堂前の広場は近年に市から与えられ、整備された
後ろに高い建物がないのですっきりとした佇まいが清々しい
建築様式はロマスクス+バロックという感じだが
各階ごとにきちんと分けられた造りはルネサンスの香りもする
定石通り西側が入口、東側が祭壇という造りになっていて
西の3ツの入口は内部の3廊式構成を暗示している
教会堂周辺では結婚カップルの記念撮影や
市民の散策や憩いの場にもなっている
17世紀中頃からこの場に教会堂はあったということだが
途中は清の滅亡、外国の侵入、文化大革命等々多くの困難を乗り越えて来た
恐らく現在も共産党政権とは相いれない部分も影ではあるのだろう