頤和園   Yíhéyuán 

北京市街北西15Kmに位置するこの庭園は
19世紀末期、西太后の避暑地として利用された壮大な離宮
英語名としては「Summer Palace, an Imperial Garden in Beijing」


この庭園の3/4は昆明湖やその他の湖になっている
昆明湖の北岸に万寿山という山があるが、湖、山とも人工物ということで
故宮などと同様、当時の清王朝の絶大さを目にすることになる

皇室の施設は万寿山の南側の湖畔に並んでおり
その付近が観光に中心だが昆明湖の橋や舟遊びも楽しむことができる
しかし、ここも何にしても広すぎるのが日本人には辛い

この訪問では頤和園から市内の北京動物園付近までの連絡船にも乗船してみた

訪問・撮影:2011年6月

チケット購入後入場門へ
(地下鉄利用の場合は別の門)
直ぐにいろいろな建物が並ぶ
各々、用途と歴史があるが・・・
じっくり見ていくには事前勉強が必要
頤和園での名所の一つ長廊(728mの廊下)
昆明湖の眺めが良いということだが
前の立ち木等が邪魔しそれほどでもない
鴨居等の絵画、装飾は美しい
しかし、この付近は物売りが多かった
万寿山の仏香閣という六角の拝礼所に登る
遠目にも目立つ頤和園のハイライト
間近で見上げると結構な高さを持った建築物
回廊式の急な階段を登って行くことになる
西太后も登ったというが
自分の足ではなく、籠なのでしょうね
最後の石の壁というか土台の重々しさ
この石の積み方は「フランス積み」式と
「イギリス積み」式が入り交じっているような・・
登るに連れて視界が開けてくる
昆明湖には多くの貸しボート(電動)が浮かぶ
仏香閣の更に奥上には知恵海というチベット仏教式の建物
そこには仏香閣から直接登る道はない
昆明湖にそって奥に進むと蘇州街がある
皇帝が蘇州の町で買い物を楽しむという
嗜好で作られたらしい
今は土産物屋が並ぶ
 手前の波止場には石舫 (石の船)
これも頤和園の名所の一つ(立ち入り不可)
蘇州街から十七孔橋まで
観光船に乗ってみた
眺めは・・・あまりたいしたことない
湖畔を歩いていくのとあまり変わらないだろう
ここは皇帝の避暑地として作られたが、現在、周辺は開発による都市化が進行
若干スモッグっぽく霞んでいる
6月だったが、既に暑いので半袖で十分
名前の通り17の穴が開く十七孔橋
欄干にはそれそれ像が付けられている
公園南端の南如意門付近の風景
写真で見ると涼しげだが、結構暑い
南如意門から北京動物園のあたりまで観光連絡船が出ているので乗船した
連絡船の途中の風景は概ねこんな感じ
北京の別の一面を見る感じはするが、それ以上の感じはない
また、エンジン音が大きく、静かにゆっくり時間を過ごすというのは難しい

 

●○●訪問・散策のコメント●○●
・広大な庭園なので全部は回りきれないだろう。有名所はこのページで紹介したあたり。
・北京市内と頤和園の連絡船は頻繁ではないので(団体貸し切りが多い)事前に時間を調べておいたほうがよい。連絡船に乗った南如意門付近には喫茶、待合室、ベンチはない。
・園内では蘇州街あたりに食堂がならんでいる。園内の治安については特には問題ないと思われる。物売りもいるがしつこくはない。