北京・天壇  Tiantan

故宮の南(真南ではない)に位置する天壇(てんだん、Tiantan)は
明朝、清朝の皇帝が天に対しての祭祀を司った祭壇が並ぶ場所。
世界遺産(文化遺産)に登録されており、今、全体は公園として保全されている。
現在は南北約1.4Km、東西1.6Kmの方形をしている。

面積は広いが見所は「祈年殿」、「回音壁」、「円丘」、「斎宮」の4カ所くらいしかない

訪問・撮影:2009年11月

故宮、天安門に並ぶ北京のシンボル的建築物「祈年殿」
新年に皇帝が五穀豊穣を祈念した場所
落雷で消失したため現在の建物は清朝末期の1896年の建築
祈年殿の一番上には金メッキの宝頂が輝く
周囲の建物の緑色の瓦も美しい
祈年殿から回音壁、円丘の方に向かう通り
このだだっ広さが北京っぽい
「回音壁」は婉曲した壁に沿って音が遠くまで聞こえるというもの
人が多く賑やかで分からなかった(写真もなし)
「円丘」  豊作や雨祈願を行ったところ
この上の円壇の中心で声を出すと周囲から響きがかえって来て
まるで天からの声のように聞こえるとか・・・
これもよく分からなかった  人がいない静かな時だと良いのかも
と、まあ、世界遺産の建物・施設があるが
個人的に一番気に入って長居したのは
頤和園にもあった「長廊」と呼ばれる屋根廊下の下に集う北京市民が
軽スポーツ、社交ダンス、音楽演奏、踊り、合唱、ゲーム、編み物、販売・・・
いろいろなことを市民がより集まって楽しんでいる様子
特に楽団演奏は日本ではこのような風景は昔も無かったはずなのに
何故か大変懐かしい思いが沸き上がり涙もの
なんとなくちんどん屋の演奏に似ているところはあるが・・・
もしまた北京に行く機会があれば、この場所を一番に再訪したい
「長廊」は「祈年殿」の直ぐ東にある

 

●○●訪問・散策のコメント●○●
・天安門からは徒歩距離で約4Kmなので歩ける距離ではあるが、途中はクルマ多く、空気も悪いので、地下鉄かタクシーがベターでしょう。地下鉄は「天壇東門駅」というのがある。
・故宮、頤和園などと同様、通路にはほとんど緑がないので夏は暑いの覚悟。ここは内部に移動用の乗り物はない(と思う)。観光は詳しく見たりしなければ2時間程度で十分。
・長廊は現地市民がほとんどだが、それ以外の場所は外国人・地方人だらけ。多分、北京の人は歴史建物には興味がない。