厦門・コロンス島 

Gulangyu

鼓浪嶼(Gulangyuまたはコロンス)は厦門(アモイ)の沖500メートルにある小島。 ここが観光地になっているのは1902年に この島全体が米・英・仏等の共同租界に定められ、 当時の洋館が多く残って、一風変わった風景を残している為である。

上海などと同様、租界は中国の負の歴史なのだが、 ここでもそれを今に残し、厦門で一番の観光資産化している。

訪問・撮影  2013年2月

連絡船乗り場
対岸に見えるのがコロンス島。一番高いところが「日光岩」。
10分もかからない連絡船は満員電車の状態
コロンス島の波止場。かわいい子が何人も立っていたが有料ガイドと思われる
日光岩寺(日本の日光とは関係無い
日光岩からの眺め  何カ所かに展望所が設けられている。対岸は厦門の街の中心部。
右対岸が厦門の街。 眼下に租界時代の洋館群が並ぶ。
大きな丸い岩が積み重なった山の姿はユニーク。階段は狭い上に譲り合いをしない国民性なので、ところどころ大変な状況になっていたりする。

日光岩はそんなに高くないので登頂も容易。ここからみても混み合っているのが分かる。
洋館はそこかしこにある。実際のところは租界時代物とそれ以降の物が入り交じっているようだ。上海の外灘のような大型の洋館、いかつい洋館はない。今も住居や商店になっているものと空家が混在。建築的な特徴としては日本でも見られるヴェランダ・コロニアル風が多い。これは窓をヴェランダの奥に下げた暑い国で直射日光を防ぐスタイル。熱帯の植民地で生まれたのでコロニアルと付けられている。



門も当時の立派な物が残っている

ディーテイルは西欧様式を逸脱しているところが多いが、丁寧に作られている部分も多い。壁の装飾が見事。

柱の柱頭がイオニア式。ヴェランダを持っている。

下は元はヴェランダがあったと思われるが、その部分を壁にして室内空間を増やしてしまったようだ。

カフェにしている洋館があったのでお茶した。庭もテーブルが並びいい感じ。値段が高いので一般の観光客は来ないので静か。


カファの館は4連のイオニア式コラムを持った見事な洋館。よく見るとディテイルは少々変だが、丁寧な細工で作られている。
実は洋館群の下の道は商店が並び大変賑やか。ここでの洋館は雑踏に溶け込んでしまっている。

 

●○●訪問・散策のコメント●○●
・船は往復券を購入することになる。いろいろな施設とのセット券もあるが大した施設はないので乗船券で十分だろう。
・島内は日光岩と洋館エリアだけの散策であれば3時間程度。食堂も多いが、日本人品質の所はないかも。島内はガソリン車無し。タクシーもないと思った方がよいが小さな島なので大丈夫。ただし、坂道は多い。
・治安上不安はなかったが、商店街は人出が多いのでカバンに要注意。