ミュンヘン
Munchen |
ANAの直行便も就航するミュンヘン。1日半位であったが市内を巡ってみた。広い市内なので有名所中心。
(訪問・撮影:2013年7月) |
駅前でオープン観光バスを見つけたので乗ってみた。3コースあるらしいが赤色のコースに乗った。途中下車はなく全部車内からの眺望になる。
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Königsplatzのそばにある古代美術博物館 Antikensammlungen
1848年の建築 屋根の部分(ペディメント)の角度が浅いので、ローマではなくギリシャ様式を適用する新古典主義に属するだろう
柱頭はイオニア様式 左右の建物は大戦で破壊されたままなのだろうか描いたような平板な造作だ
この100m近傍に同様な建物の彫刻品陳列館Glyptothekがある
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マックス・ヨーゼフ広場Max-Joseph-Platzの南側に面したビル。古いものではないが、ルネサンス様式のアーケードが美しい。アーケード、2階窓の並び等、子細は違うが、ルネサンスの建築家ブルネキス設計のフィレンツェにある孤児養育院の全体像に良く似ている
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Sparkassenstraseを通過するバス。屋上部に小さい屋根裏部屋のファサードが並ぶのが面白い。
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州議会Maximilianeum 1874年に建造
基本はルネサンス様式だがバロック的テイストも入っている。車窓からなのでゆっくり写真も撮れない。
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バス観光を終わり、駅前に戻り今度は徒歩で散策 |
カールス広場Karlsplatz 背景のバロック調の建物はRondelam Sacchus
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カールス門Karlstor 1791年に市壁を取り壊した際に建造された この先に観光名所が連なるNeuhauser 通りが始まる
聖ミヒァエル教会堂St.Michaelskirch 1540年建設 少しゴチャゴチャとしているが年代からしても基本的にはルネサンス様式
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ドイツ狩猟漁業博物館Deutsches Jagd und Fischereimuseum (未訪問)
建物については不明だが形からするとロマネスク様式の教会堂を転用したようにみえる。
Neuhauser通りはほどなくマリエン広場Marienplatz に通じていく
この広場の回りには観光施設が多く集まっている
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マリエン広場の手前のHirmerという商店ビル
真ん中に人物像が頭で天井を支えるカリアテッド風の装飾が3階に連なるのが面白い 何か理由があるのだうが不明
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新市庁舎Neues Rathaus
1874年に近隣の旧市庁舎からこの場所に移動されたというが、建物は20世紀初頭に建築された。この時代はもう建築様式も定まった物がない時代だが、ネオ・ゴシック様式と言われている。窓の上部がゴシック特有の尖頭形になっていたりするのでそう認識されているのだろう。
定時にはからくり時計が動くが、そんなに面白いものでもない。大体、欧州の古いからくり時計は地味なものが多く、わざわざ起動時間まで待って見てもガッカリする事が多い。
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ゴシック様式の尖頭形のアーチ
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新市庁舎の中庭はカフェ
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フラウエン教会Frauenkircheの塔はタマネギ型 そんなに高く見えないが100mある
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聖ペーター教会の塔を望む
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聖ペーター教会はミュンヘンで一番歴史を持つというが、教会堂は大戦で破壊されて戦後に再建しているので汚れはない。入口側ファサードは全体としてはイル・ジェズ形教会堂の造形にみえるが柱の使い方や階の区切り装飾などはバロック様式となっている。
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マックス・ヨーゼフ広場Max-Joseph-Platz 広場の中央にはマクシミリンアン1世の像
東側にはコリント式列柱のギリシャ神殿風のファサードを持つバイエルン国立歌劇場Bayerische Staatsoper Opera
Houseがある。19世紀初頭にできているようだが、大戦で破壊され1964年に再建された。北側(写真左側)にはレジデンツがある。
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レジデンツResidenz
14世紀から1918年までバイエルンの王族が住んでいた。大戦で破壊された建物は修復されているが、壁の装飾などは再建されずに絵として描かれている部分もある。遠目には分からないが近寄ると平板なのでわかる。
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ホーフガルテンに隣接した北側建物は2階部分にイオニア式列柱を配し威厳を示す
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ホーフガルテンの柵はト音記号
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テアティーナー教会Theatine
Church
欧州の教会堂はまずその大きさにびっくりされられる事が多い。ここも事前に写真を見た時にはそんな大きなものとは思わなかったが目の前に来ると大きさ・高さ・重量感に圧倒される。建物前の人の大きさと比べて見ると、日本にある教会堂とはスケール感が全く違う。ファサードは1768年の改築ということで当時流行りだったバロック調。入口正面のファサードの向こう側に高さ71mの大ドームが隠れている。なお左手のライオン像がある建物は将軍堂。
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内部もバロック時代に対応して流行したロココ調。細かいレベルの細工が美しい。素材の白色一色で金色、黒色などが使われていないのですっきりしている。
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交差部の天井にはペンデンティブ工法(正方形建屋に円形のドームを乗せる工法)による大ドームがかかっている。
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テアティーナー教会堂の前はオデオン広場Odeonsplatzとなっている。向こう側にはルネサンス様式の近代のビルが美しい。
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ミュンヘン証券取引所Munchen Alte
Borse 小型ながらもバロック様式のビル
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アザム教会(ザンクト・ヨーハン・ネポムーク聖堂) 1733年のバロック建築(内部はロココ)
建築や教会堂が好きな人にとってミュンヘンで絶対に見るべきと言われている。バロックといっても地域によってその細かい作法が異なっており、ドイツでは内部のスタイル(ここではロココ調)
が建物外側(特に入口ファサード部分)に染みだして来る、統一感を持たせるという。
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両側の建物に挟まれた狭い場所にある入口部分。二本柱、うねる屋根、楕円形の出入口ドア窓などバロックの要素が満載
また、屋根部を中心としたゴチャゴチャとした造形や黄色のラインは内部のロココ調と一体感を演じる。
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内部はこの写真でみるより遙かに暗く、闇に溶け込む様な青灰色の壁と金色のゴージャスな装飾で目をこらしてみても何がどうなってどういう風になっているの分からない。
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一番奥の祭壇後背部。バロック様式で多用されていく楕円形の窓に窓に注目。ゴシック様式の場合はここに尖頭形の縦型大窓(ステンドグラス)が付くのが常だがバロックの時代だと柔軟になっている。
教会堂の裏手に回り込んで、教会堂を探すとそれらしき物がない。しかし、よく見るとビルの上の楕円形の窓が教会堂の中で見た窓と同じ造形をしており、この背後が教会堂になっていることが分かる。隣には一般民家の部屋が連なっており、教会の権威はどこに?という感じ。この徹底した割り切りもバロックの特徴の一つ。この教会堂に行ったら、この裏側の眺めを絶対に見に行くべきと建築の先生は仰っていた。確かに・・・。
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裏側路地はその片隅に教会堂があることなど想像もさせないプロムナードになっており市民が憩う
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ホフブロイハウスHofbrauhaus
。16世紀の王室用のビール醸造所として稼働したが、1897年に市民向けのビアホールとしてオープンした。ミュンヘン・ビールの有名所で夕方からは多くの市民・観光客で一杯になる。
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ビアホールの近くに日本料理店があった。ミュンヘン全体では相当数の日本食レストランがあるのだろう。
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