シュパイアー Speyer

ハイデルベルグの南西約15Km、ライン川左岸の町。 紀元前から人が住んでいるが、今ここを有名にしているのは12世紀に建造されたロマネスク様式の大聖堂。 この司教座が置かれる大聖堂(Kaiserdom)は世界遺産に登録されている。 名前のKaiserdomのKaiserは王であり、この地下には何名かの王が眠っている

都市部のロマネクス様式教会堂はその後ゴシック様式に建て替えられたり、 折衷形式に変えられて来ており、ここがオリジナルな形で残っているのは その後の都市化からシュパイヤーが取り残されたからであろう。
(訪問・撮影:2010年7月ライン川~モーゼル川クルーズの途中にて)

 
ライン川に停泊したクルーズ船からは歩いて行ける距離に町はある。河岸公園の向こうにルール通り東側に向いた大聖堂の東面に朝日が当たっていた。
上端が丸い大きくない窓、塔の形、屋根の下に付く波形のロンバルディア帯などロマネクス様式を特徴を表している。手前の丸い部分がアプスと呼ばれる祭壇がある部分。左右に短い翼廊がある。
窓の数はあるが大きさは後世のゴシック様式の教会堂に比べると小さい。そして内部は暗い。見学用の出入口は西門ではなく側面にあった。
右側は西側の塔と出入口の建物。東側、西側の両方に塔がある構造。
塔の間にはドームがあるが、ドームも西側と東側に共にある。
壁面はきれいな砂岩で作られている
ゴシックやバロック様式のようなゴチャゴチャ感がないシンプルな内部意匠。ここでも砂岩が美しいが内部は写真でみるよりはるかに暗い。
十字架形のベンチ
大聖堂の近くにあるDreifaltigkeits教会堂。子細不明だが前部の席は前方と後方の両側を向いて座り変えられるようになっている。
旧市街の様子。午前中でもあったが、それほど賑やかな町ではなさそう。
1104年から1490年まで使われたというユダヤ教礼拝堂Synagoueの建物遺跡