ストラスブール Strasbourg

ライン川左岸、フランスのストラスブール。 古くはローマ人により築かれた町で5世紀にはキリスト教の司教座も置かれた。ライン川を通じた交易や地域の織物産業などで賑わったが、 現在はEUの議会堂が設置されていることでも有名。 運河遊覧船と大聖堂が観光の中心だが、大聖堂付近は世界遺産になっている。
(訪問・撮影:2010年7月ライン川~モーゼル川クルーズの途中にて)

 
市内には運河が通っており、そこを結構幅広い観光船が周遊する
 
ガラス張りなんで、それに反射して写真は取りにくい。岸辺の風景もブリュージュやアムステルダムに比べるといま一つ。
この当たりも時代によりフランスになったり、ドイツになったりしたのでしょう。一角にはドイツ風の木組みの家も並んでいる
ちょっとわかりにくいですが、右手のガラス張りの大きなビルがEUの議会場があるビル
ノートル・ダム大聖堂 Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg  13世紀初頭から建築が始まり1439年に西塔を含め完成 142mの塔は当時は世界一の高さの建築、現在でも教会堂としては世界6位の高さを誇る  基本的な構成は建築当初はロマネスク様式でスタートしたが、その後の時代の移り変わりの中でゴシック調に変転。特に、下写真の西側壁面と塔はゴシック様式の傑作といわれている。塔は建築的理由か財力的理由により片側だけに立っている。
西門の上のタンパンといわれる入り口上の装飾部とその周囲  各々にストーリーや人物名などがあるのだろうが、目をこらしてもクラクラして何が彫られ、飾られているのかわからない
大きく高いクリーストーリと言う高窓はゴシックの特徴。ここからステンドグラスを通して入って来る光が神の世界との関係を象徴した。
三廊式の教会堂の一番奥の内陣の後窓の聖母マリアのステンドグラス。ノートル・ダムという教会の名前を象徴する像だが神でもない聖母マリアがなぜこれだけ崇められるのか?それはキリスト教にとっても明瞭な答えはない。教派によってはマリア拝礼を認めていないところもある。そもそもはキリスト教が広くに導入される10世紀前後の頃に信者を増やす為に土着の宗教であった聖母神を抱き込んだという有力説
大戦中はステンドグラスの破壊を防ぐ為にドイツ軍が山の中に隠したが戦後発見され元に戻された。戦争中に取り外して保管した教会堂はけっこうある。
西門の上に設置されている「薔薇窓」(左写真)は通常は宗教的な絵が描かれているが、ここのは何かのパターン。聖堂は純粋な宗教の象徴ではなく、時の王族、財力者、教会幹部の権威の具体化でもあり、ステンドグラスにそれらの人々の像が描かれることも常だった
塔は市内ないろいろな場所から姿を見せる
大聖堂周辺の世界遺産の町並み。人が多く、またそれを目指して路上でいろいろな商売をする人も多い。しかし少し離れたところでは静かな街が広がっている。