博物館・展示館
東京には多くの立派な博物館・展示館が多いがそれ以外のマイナーなところもたくさんある。自治体や企業はもちろん、個人て設置している所も多い
ここではそのようなマイナーな所を紹介します
なお、変更になっている所等あると思いますので訪問時はご確認ください


グーグル・マップでの場所表示

消防博物館
新宿区四谷3-10
四谷三丁目交差点に建つ四谷消防署ビル内に5フロアー構成で設置され、江戸の火消しから現代の消防・防災までが写真・映像・模型・実物などで数多く展示されいる。なかでも実物の消防車や消防ヘリコプター(なんと実物が3機も展示されており、2機は搭乗可能)、採水装置などが迫力ある。博物館内はすべて写真撮影可能。最上階は飲食も出来る展望休憩室になっている。東京消防庁の設置。


NHK放送博物館
入口付近には東京タワーなどの送信アンテナが展示され ており、屋内には放送初期の録音、ドラマの様子とか映像資料などを展示、過去のテレビ番組の視聴もゆっくりできる。地味だが味わい深い博物館。なお渋谷の放送センターは建替えの為に当分見学できない。



松岡美術館
港区白金台5丁目12番6号
閑静な住宅地の中にある私立の美術館。目玉は磁器の逸品のようだが、それ以外に東洋事物や写真のようなエジブト物もあり、楽しませてくれる。内部は写真撮影 可 というのも珍しい。創設者が78歳から収集をし始めたもとのということで、その年齢にも驚かされるが、また、昔の経営者の一つの姿の様でもあり、思えば昨今の事業成功者はこのような物を後世に残すのであろうか?お勧めの美術館。



下町風俗資料館
台東区上野公園2番1号   ( 不忍池南東角あたり
付近の上野公園、不忍池、旧岩崎庭園など散策コースの途中にあるので入館者は多い。館内には大正~昭和初期と思われる下町の家屋や室内が再現されている。



物流博物館
港区高輪4-7-15
このような博物館があるとは知らなかったし、全く知られていないだろう。鉄道や船舶、あるいは時代を下がった荷馬車など物流と いう視点からの展示になっており、一部は体験できる(担ぎ棒など)。全体には学童向けの展示だが古い東京の写真などは大人でも興味深い。内部撮影禁止の為内部写真無し
都立・第五福龍丸展示館
江東区夢の島2丁目1-1  (夢の島公園北西側)
第五福龍丸と言っても分からない世代が大半を占める時代になってきた。水爆実験で死の灰を浴びた船が展示されているが、もちろん、今は安全である。船自体で は木造船と言うことに驚かされるし、これでよく遠方まで航行したものだと思う。周囲には船員の手記や当時の報道の様子などの展示物があり、よく目を 通していくと悲惨さが追体験できる。ゆっくりと見て行きたい展示だ。



木材合板博物館
江東区新木場一丁目7番22号 新木場タワー3F・4F
「物流博物館」と同様に知られていないだろう。東京の木材を扱う木場は今はこの新木場に移転して来て、この付近に多くの木材倉庫や加工場があり、新木場駅ホー ムに 下りると木材の匂いがしたりする。その一角のビルの中にこの展示場はある。原材の展示、合板に加工する技術、出来上がった合板や木材製品の展示など巾広 い。学童用の展示もあるが、大半は大人向きの展示で、説明員の方もいるので話が聞ける。普段はあまり気にしない視点からの博物館で面白い。内部撮影禁止の為内部写真無し

そなエリア東京
(防災体験学習)

江東区有明3丁目8番35号  東京臨海広域防災公園内
2011年の大震災以前にこのような立派な施設ができているのにびっくりした。ここ一帯は防災公園ということでいざと言うときには避難所や救護基地に なったりする。体験学習として暗くてリアルな疑似地震被災地の中を任天堂の端末を持ち、問いに答えながら脱出するというもの。良くできている。個人はもちろん会社の研修などのグループも散見される。建物の中には震災時に実際に使用されるオペレーションセンターもあり、その様子も窓からうかがえる。誰でも一回は体験 した方がよいと思うお勧めの施設。



ぬりえ美術館
荒川区町屋4-11-8
東京は大都市などでマイナーな展示も成立するし、やろうと思う人も多い。この美術館も個人の趣味が拡大したものだろう。時代的には大正~昭和中期に流行った 塗り絵を展示してあり、その時代の衣装や優しい色合いにほっとする。作品は引き出しに入れられており、見るときは引き出しを開けて見る。これは展示スペー スを節約する苦肉の策かもしれないが、一つ一つ開けるたびに、次はどんなもの?と期待を高めさせてくれる。時間があれば実際に塗り絵を体験することも可能。


石洞美術館(せ きどう)
足立区千住橋戸町23番地
現在は公的財団形式を取っているが、事業家が収集した物を中心に展示してある。メインは陶磁器のようだ。訪問したときは中国の陶磁器の特別展が行われていた。回廊を工夫することで、さほど広くないスペースを豊かにみせている
内部撮影禁止の為写真無し


科学技術展示館
荒川区南千住8-17-1   都立産業技術高等専門学校校内
今は併合された元都立航空工業高等専門学校の事物を中心に展示してある。最新ではないが小型機、ヘリコプタ、F86戦闘機など数多く、国内では最大規模とのこと。近くから観察や写真撮影も可能。日本の航空機の歴史が詰まっており必見。年に何回か公開日が設定されているが、それ以外でも要望あれば開館してくれ るらしい。飛行機の好きな人は一見の価値あり。



千住宿歴史プチテラス
足立区千住河原町21番11号
江戸時代から続く紙問屋の蔵を移築し、千住宿の事物を展示し、観光客や地元の人々の寄り集まり場所としたもの。展示スペースは狭いが、個人的にはちょっと珍しい同じ苗字の屋号を見つけた古地図が興味をひいた。


都電おもいで広場
川区西尾久8-33  (都電・荒川車庫隣接)
都電が唯一残っている荒川線(早稲田~三ノ輪橋)の途中にある荒川車庫の前に設置。狭い広場だが古い都電2両を実物展示。乗車 もできる。訪問客は結構多い。車庫に入出する現役の都電も見ることができる。


品川区立品川歴史館
品川区大井6-11-1
東京はどの区も独立した展示館を持っていたりする。この品川区立も建物、展示ともに立派。展示のメインは東海道・品川宿。図表と共に宿街を再現したジオラマ もある。もう一つの展示内容はすぐ近くにある大森貝塚関係。大森貝塚の実地と合わせて見学するとよいだろう。また、水琴窟も設置してある庭も見事。



江東区・深川江戸資料館
江東区白河1- 3-28
独立館ではないが、ビル内で広い面積を占有する。展示の目玉は江戸の町の一角の再現。江戸の町の再現は結構多くの場所にあり、人気なのだろうか?それしか智恵がないのだろうか?ともかく、ここは高い天井の部屋に実物大建物を数棟再現している。室内なので照明により昼~夕方~夜と変化を持たせている。夜は結構暗くなる。ただ、空調の音が少し気になったかな。



のらくろ館
江東区 森下3-12-17   (森下文化センター内)
ここも江東区の文化施設で、1階ロビー脇に原画や出版物の展示スペースがある。しかし、「のらくろ」と言っても「さて、何のこと?」という時代になって来て いる。昭和20年代生れでもあまりピンと来ないだろ。かわいいので、今流行りのご当地キャラとしてリバイバルでもさせてはどうだろうか?なんて事を思いな がら歩を進めた。


中川船番所跡記念館
江東区大島9-1-15  (旧中川・川の駅隣接)
ここも江東区立。江東区は文化施設をいっぱい持っている。奥には江戸時代の船番所の様子が再現されている(中写真)。また、その頃の資料とかその後のこの 地区の変遷などの記録も展示されている。。



昭和の杜博物館  
千葉県松戸市紙敷1377 
ここはすごい場所でした。場所はかなりわかりにくいところにり、付近のある実業家が約20年かけて集めたコレクションが展示されている。屋外には車両や三輪 自動車、南極観測隊の雪上車等々、さらに屋内ではさまざまな昭和グッズはもちろん小松崎茂氏関係や模型など、これまた膨大な数。いわゆる財閥系事業家の骨 董品・美術品コレクションとは違い、収集したものは庶民的です。しかし、その規模は決して庶民的ではありません。ある意味、庶民コレタクーの夢の世界。昭和の力強さを感じる博物館です。一見の価値あり。






柴又のおもちゃ博物館
葛飾区柴又7-3-12   (帝釈天参道の入口)
一 階は駄菓子屋的で客が多いが、2階のこの博物館は存在がわかりにくく、有料でもあり、訪れる人は少ない。1階のレジでチケットを購入し外階段で2階に行く が、入口の切符切りも説明員もいないので後は勝手に見て歩く。内容は写真ではきれいに撮れているが、実際はかなり雑で埃っぽい感じ。特に貴重な目玉展示 はなさそうで、その辺にありがちだったグッズが並べられている。懐かしい感じよりは、うら寂しい感じだった。



東武博物館
墨田区東向島4-28-16   (東武・東向島駅近く)
私鉄の博物館なので期待していなかったが、大変広く、立派であった。東武の汽車・電車の実物とともに多くの運転シュミレーションがあり、有料/無料で自ら運 転体験ができるのが面白い。鉄道ジオラマも自分で動かせるの(中写真)。説明員の方も多く親切に手助け、教えてくれる。神田の交通博物館が遠くへ行ってしまった現在、貴重な存在。



川崎エコ暮らし未来館
川崎市川崎区浮島町509番-1
川崎市のゴミ処理施設の中にある。一階は床一面に川崎の航空写真が設置され、グーグルアースの上を歩くような感じ。2階はリサイクル関係の展示で学童向けに 出来てはいるが大人でも十分為になる。隣接地に大型の太陽光発電所があり、日に数回見学ツアーがこの館から開催される。また、付近には羽田空港を望む浮島 公園や化学コンビナートなどもあり現代の日本の一端を味わえる。



昭和の暮らし博物館
大田区南久が原2-26-19
場所は住宅地の中にあるので少々わかりづらい。実際に住まわれていた住居をそのまま博物館として公開している。娘さんが3名いたということで少女向けの品物の展示も多い。玄関脇には現役のポンプ井戸があり(右写真)、年少の頃、同様の井戸からお風呂の水を汲むのが日課とされていた自分には懐かしい。建築家で ある 家主が自ら設計した家ということで各所に工夫が見られ、当時の一般的な建て売り平屋家屋に比べると立派。ここを始め昭和関係の展示場所も増えて来ているが、昭和時代の評価もまた定まっおらず、昭和生まれとしては「懐かしいな~」と思う以外にどのように接していけばよいのか戸惑う。
内 部撮影禁止の為写真無し


絵馬堂
台東区浅草2-3-1  (浅草寺境内)
浅草の五重塔(と伝法院)には広い地下室があり、五重塔の丁度真下には仏像が安置されている。地下の一部は「絵馬堂」になっている。ここは浅草寺に代々納め られてきた絵馬 がたくさん保管・展示されている。中には文晁が描いたものもある。基本的には未公開だが、他にも貴重な収納物も多く、何かの機会に公開される事があれば是 非見学されたい。必見。
内部写真公開禁止の為写真無し
浦安・郷土博物館
千葉県浦安市猫実1-2-7   (浦安市役所隣接)
かつては町の中を流れる境川沿いに栄えた漁民集落だが、埋め立てによる漁業権放棄以降、今に至り、その面影は一部の記念施設を除いて失われた。その当時の様 子を郷土博物館として収集・再現・展示してある。屋外は写真のように移築住居を含め小振りながら漁村が再現されていて、来場者の子供が路地で遊んでいたり する屋外設置はユニークで、ここも昭和の風景。写真の船はごくごく短い距離。川の中から発掘したという漁船の焼き玉エンジンがあり、それを稼働させるのも 目玉のイベント。屋内は浦安の歴史を展示。この博物館を中心として、単に展示だけでなく、投網、船大工、踊りなどの無形文化も保存・育成・認定等を行っている。


東京都復興記念館
墨田区横網2丁目3番25号
都立横綱町公園の中にある関東大震災の惨禍を永く後世に伝え、焦土と化した東京を復興させた当時の事業を記念するために建築された。同公園内にある東京都慰霊堂の付帯施設。今となっては思いも至らないが、この場所が関東大震災で多くの焼死者を出した被服廠のあった場所という。屋外展示としては焼け溶けた大型 機械等、屋内展示としては焼け残った日常品や火炎の襲来方向等が詳しく、思わず引き込まれる。上で記載した「そなエリア東京」と共に訪問の価値と必要性十分あり。振り返って2011年の東日本大震災に対してはわれわれはどんなものを残すのだろうか?

 
東洋文庫ミュージアム
文京区本駒込2-28-21
駒込・六義園近くに2011年に開館。一階と二階が展示室で東洋関係の文献や資料が展示されているが、そんなに広くはなく、見学には疲れない丁度よい広さ。 外には心地よいグリーンエリアがあり、敷地内対面には小岩井牧場運営の洒落たレストランもあり、レストランのみの利用者も多い。折々で特別展示もあり、レストラン(喫茶可)利用も含めて、お勧めする落ち着ける場所だ。



ホビーセンターカトー
新宿区西落合1-24-10
鉄道模型会社の株式会社ホビーセンターカトーのショールームであるが素人には鉄道博物館のよう。屋外には京浜急行の230形電車が展示されており、内部には商品の展示の他1~2階に鉄道ジオラマがいくつも設置されていて、デモ走行や購入品の試運転などができるようになっている。ジオラマは大変精巧に作られており、見飽きない