原点・起点・発祥地
ここではいろいろな原点・基準点・起点・発祥地等をまとめて紹介しています
全て事前申請等なく立ち寄れるところですがオープン日時等については関連のホームページ等でご確認ください

グーグル・マップ での場所表示
明治大学発祥の地
東京都中央区銀座5-1-1 
数寄屋橋公園内
数寄屋橋ショッピングセンター隣の公園の木の下にたたずむ碑。明治14年にこの地に創立されたそうだ


日本緯度経度原点
港区麻布台二丁目18番1号

「緯度経度原点」は「三角点」設定の為の日本の基準点。「三角点」とはその場所の緯度と経度を表示するもの。標高は下の記事で示す「水準点」が基準となっている。
しかし、実際には分離しては活用しにくいので組み合わせて表現されることが多い

2011年の大震災で若干東方にづれたが現在、この原点は、
経度 : 東経139度44分28秒8869
緯度 : 北緯35度39分29秒1572

近年はGPSにより、どの場所でも容易に緯度経度を知ることができるようになっているが、公式にはここが日本の緯度経度測定の原点となるので、ここから尺取り虫の様に三角点を連ねて各地の緯度経度が決められることになる

この周囲にはアメリカン・クラブ、ロシア大使館等あり、物々しい警備で、ここに来る路地はちょっと入るのを躊躇してしまいそうになるが、通常は特に誰何することもなく、訪れることができる。





川崎市経緯度標
JR川崎駅東口広場の片隅

故川崎市がこのようなものをJR川崎駅前広場に作っ たのか?不明ですし、誰も気にしていないようですが立派な碑があります


日本水準原点
千代田区永田町1丁目一番地

国会前、国会に向かって右側の公園の中に日本水準原点は設置されている
ここが日本の各地の標高を決める原点となっている
ここも2011年の大震災で若干低くなったようですが現在は  24.3900 m です

明治初期の水準点の決め方を図示しておきます
(1)水準点を決めるには水準=海抜ゼロメートルを決めないと決まらない
(2)その為に海抜ゼロ=平均海水面高を東京湾の霊岸島で測定し、決めました
(3)測定所のすぐ近くのしっかりした陸上に「交無号」とよばれる水準点をを設け、「交無号」の標高を正確に決定しました
(4)そして「交無号」から「日本水準点原点」までの高度差を正確に計り、以降は「日本水準点原点」の高さを基準として設定しました

ややこしいですが、というようなことらしいです
霊岸島の測定所や「交無号」は今は使われていないが記念モニュメントとして、今も当時の付近に設置されている

この原点から高度を反映し、国道などに沿って一般の水準点は設置されているとの事

「日本水準原点」は立派なギリシャ風神殿建築様式の
「日本水準原点標庫」に設置されている。
実際には正面の菊の紋章のある小扉の中に原基があるとのこと。普段は見ることも使うことも出来ない。



しかし、それでは普段使いに困る(そんなに使うわけで もないだろうが)ということで「日本水準原点標庫」の回りには5つの一等水準点「甲」「乙」「丙」「丁」戊」が設備されてる
下の写真は一等水準点「甲」で原点のほぼ正面に設置されていた


「日本水準原点標庫」から少し離れ下がった所にあった一等水準点「丁」
他の一等水準点とは形が違い、これだけは何やら歴史がありそう



一等水準点「交無号」
八丁堀から佃島に渡る中央大橋の西袂(南側)にあるが設置場所は当初から変更されており、現在は記念碑的存在
水準点は通常このように頭が丸く細工された自然石で設置されるとのこと

なお「交無号」の由来は、<水準路線が交差する点であることを示す「交」と「0」を意味する「無号」を合わせた事による>とあります。
ちょっと難しいですが、ここを起点に全ての水準路線が決められ、設置された理解したいと思います
他に「交無号」と名付けられた水準点はありません



霊岸島量水標モニュメント
「量水標」とは水位測定所のこと。元々は下写真のポールが立っている所にあったらしいが、今はモニュメントとしてその近くに近くに設置されている
なお、「交無号」は階段の上にある



堀江水準石
江戸川・利根川の水位基準点
千葉県浦安市堀江四丁目1番5号 
 清瀧神社境内

河川や湖沼などの水位は、原則として東京湾中等水位(T.P.)を水位零点として設定されるが、河川によっては独自に規定していることもある。江戸川・利 根川水系については明治初期に水位零点をここ浦安に設定した。2005年頃、日本最古の水準標石の一つということが判明、現在は歴史的土木建築物として遺産として保存されている。

清瀧神社は東西線浦安駅に近く、境内には立派な富士塚もある。「堀江水準石」はその富士塚の左手前の地面にひっそりと保存されている



東京23区内
自然地形山の最高峰
 
25.7m

港区愛宕山の三等三角点
東京都港区愛宕一丁目五番三号
愛宕神社境内

三角点は緯度経度原点から尺取り虫の様に測定していって設置されるので、三角点は山頂や見晴らしの良い場所、場合によってはビルの上などに設置される
ここは原点に比較的近い三角点で、23区内で自然地形の山の最高標高だそうだ(絶対高度では23区西側は台地になっており、そちらの高度の方が高い)
今は周囲に高いビルが林立し見通しが悪いが、昔は目立ったところなのだろう
NHKの最初の送信所もここにあった(いまも記念館がある)

愛宕山の三等三角点は実際には愛宕神社境内の池の横に設置されている
「三角点」と彫られた石柱を三角点と間違える人もいるようだが本物の三角点は石柱の手前の鉄の蓋の覆いの下にある



山手線内地形の最高峰 
箱根山
  44.6m
新宿区戸山二丁目
戸山公園内

自然の山ではなく、江戸時代にどこぞの庭園を作る時に出た残土を盛った山頂には水準点(44.6m)が設置されている

標高はそれなりにはあるが、麓からはせいぜい15メートル程度と思われ、山頂からの眺めもそれほどでもないが、事務所にいけば登頂証明証を発行してくれるとの事



住所の原点??
千代田区永田町1丁目一番地

日本の住所というものに原点というものがあるのかどうか疑問ですが、あるとすれば国会か皇居ということでしょう

国会議事堂は  東京都千代田区永田町1丁目7番1号
皇居は 東京都千代田区千代田1番1号

しかし、現在は主権国民の時代ですから、議会制民主主義の中心である国会があるところが原点ということでしょう

国会に向かった歩道に立派な碑もたっています
 碑の右側には憲政記念館や日本水準原点などの国会前庭洋式公園があります



上記碑は「一丁目1番」までですが、その下の「1号」まで特定すると、それは憲政記念館になるようです
正門の左側の進入禁止マークの後ろの門柱に表示がありました

国会もその元は憲法によるものですから憲政記念館が原点になるのは理屈にあいます


駅伝発祥の地
(ゴール地点)

大正6年4月に「東海道駅伝徒歩競走」というのが、京都三条橋から上野・不忍池まで3日間かけて行われたのが最初の駅伝らしい
それを記念し、上野不忍池の東側に設置されている記念碑

京都三条大橋の袂の碑も見てきました。両方とも背後に水があり、似たような風景ですね


日本の精製糖工業発祥の地
江東区北砂5-20

1890年(明治13年)この地で初めて精製糖(白砂糖)が工業化された。この地は輸送の水利に優れ、また近隣でもサトウキビが栽培されたとのこと

現在は工場の痕跡もなく、この一帯だけが林の様になっていて当時の様子を忍ぶのは極めて難しい



鹿鳴館時代発祥の地
千代田区内幸町1丁目1-7

帝国ホテルと その南隣のNBF 日比谷ビル(旧大和生命ビル)の境界の低いコンクリートの壁(日比谷ビル側)壁面に「鹿鳴館跡」の説明パネルがある



京浜急行発祥の地
川崎大師駅前

今は京浜急行大師線は支線の扱いになってしまっているが、そもそもは大師電気鉄道会社として川崎大師~川崎六郷橋間で明治31(1898)年に運行を開始したのが発端
川崎大師の参拝客を相手にしたものだったとのこと。今もこの支線では休日は参拝客の乗降が多い
また、この路線は関東地方では最初の電車運行路線でもある



林業研究発祥の地
品川区小山台2-6-11  林試の森公園

明治33年、ここに目黒試験苗園、その後、山林局林業 試験所が開設され、昭和53年に筑波学園都市に移設されるまで続いた。
現在も一帯は公園として多くの樹木が生え、川や小さな池もあるので、ふと都会を忘れる


鉄道ゼロKmポスト
鉄道路線の始点を表す標識が鉄道ゼロKmポストという標識。しっかりした標識、さらっとした標識様々で、大体はホームの中央付近にあるが、先頭部分での設置もある。
鉄道運賃算定の基礎にもなるので大事なものだ

JR東京駅・中央線
<1番線>

新装なった東京駅舎のすぐ隣の1番ホーム4号車位置にある。駅舎と合わせ立派なレンガ風の台に、石造の標識がある。



JR東京駅・中央線
<2番線>

2番線にも設置されているが、こちらは壁に貼り付けたようなあっさりしたもの。



JR東京駅・東海道線
JR東京駅・東北本線

<6番~7番線の間>

東海道線(在来)の起点であると共に東北本線の起点でもあるらしい(理由はややこしいので省略(笑))。左右に矢印があるのは左:東海道、右:東北、の意味だそうだ。



JR東京駅・「起点 国鉄キロ程基準原標」
<4番~5番線の間>

何線の起点ということではなく、国鉄時代の総中心だったのか、今は記念碑的扱い?



JR東京駅・京浜東北線
<3番線>

ホーム脇にひっそりと地味に設置されています。



JR東京駅・京葉線
<京葉線1番線>

東京駅本体からは遥か離れたむしろ有楽町駅に近いか、と思われる京葉線東京駅。壁にプレートを取り付けただけの簡素なもの。



JR日暮里駅・常磐線
<4番線>

常磐線は実際は今は上野発着になっているが路線上の起点は日暮里駅であるので、ここにゼロキロポストが設置されている。



私鉄を含め、他の駅にも設置されており、街歩きの密かな楽しみになるだろう。

   
日本国道路元標
中央区日本橋1-1先 (日本橋上、日本橋北西袂)

五街道の起点であった日本橋の中央に設置されている
北西袂に「日本国道路元標(レプリカ)」とその隣に「東京市道路元標」が設置されている
いずれもシンボル的役割であり、設置されている場所が原点ではない
「日本国道路道路元標」の実物は日本橋上の中央の中央分離線上に設置されている(一番下写真はその影)が、現在ではこれも記念碑的扱いで、ここから計測するということでもないらしい
なお、道路元標は過去は市町村単位に設置するようになっていたが:現在はその規定はなく、記念碑的に設置されているだけらしい。んで訪問した割にはちょっと寂しい。
しかし、日本橋を再び太陽の元に供しようと上を通る高速道路の地下化が計画されているようだ。いつの日になるのだろうか?