東京は建築家に とってはある意味天国。 欧州のような厳しい環境適合規制はなく、やりいた放題と言ったら言い過ぎか?
建築技術も高いレベルで、規模こそ小さいものの斬新なスタイリングの建物が建築できる
結果、世界でも類を見ない雑多なカオスの街並みが登場しているが:、 個々の建物は大変興味深く美しいものも多い
それらを見て歩いた結果を地区別に取り上げてみる

グーグル・マップでの場所表示


一部の写真はカーソルを乗せると夜間写真を表示
渋谷駅周辺
三基商事東京支社ビル
東京都渋谷区渋谷3−9−7
1985年


狭い見通しの悪い場所に立っているので全体像が分からないが敷地の形はホームベース型で写真側が傾斜壁になっているようだ。

築年が経つので外壁はかなり汚れていると思うが小レンガタイルで覆われた窓の殆どない壁はピラミッドの壁面のようにもみえる。入口も玄室に入っていくように感じる。


SANKYO東京本社ビル
東京都渋谷区渋谷3-29-14
1998年


最大手パチンコメーカーSANKYO本社社屋 。建物を覆う斜め格子は単なる装飾ではなく、この格子が柱代わりでビル全体を支えており、内部は無柱空間とのこと。斜め柱に沿ってパチンコの玉が落ちてい くようなダイナミックな外観。

内部をすっきりさせるために外部に構造体を持って来る手法はゴシック式教会と同様手法であり、内部はどんなすっきり空間になっているのか拝見したいです ね。


村田製作所東京支社  
東京都渋谷区渋谷3-29-12
1999年


SANKYOの隣のビル。SANKYOのダイナミックな構造に対して、こちらは丹精な全面ガラス・ ウォールで、周囲の風景が写り込む。ただし、ここに限らないが写り込む風景があまり綺麗でないのは雑多な東京故。

エース・ファーストビル  
渋谷区渋谷3−29−24
1998年

一階部分を太い丸い列柱のアーケードで構成し、上位階は列柱の間隔に合わせた縦窓を基調としたアールデコ調のすっきりスタイリング。しっかり仕事をするビ ジネスマン・ウーマンがいそうなムード。


青山製図専門学校 
東京都渋谷区鶯谷町7−9
1990年

一体、何?! 面白いスタイリングとは聞いていたが、想像以上。入口側から見た時(左写真)はそんなに大きく感じないが、横に回って見た時にはその大きさにもびっくり。
ガンダムとか機械昆虫とかいろいろと言われ方はあるようですが、正にバブル期に設計〜建築されたという匂いがプンプン。銀色の「繭?」の中はどうなってい るのでしょうか?
クレーンの様な触手は何か機能があるのでしょうか?

今は周囲にマンション等林立し、道路から全体を見渡すことは叶わない。それ故、今や都市と言うビル森林の中に潜み生息つつある昆虫という感じ。それを狙っ て、この設計にしたのだったら大したものだ。正にバブル期の建物と言える。


渋谷インフォスタワー 
東京都渋谷区桜丘町20-1
1998年

高層ビルだが、銀色のウォールに丸窓を多用したスタイルが美しい。最近はガラス面のビルが主流なので、このような銀板面は早やや時代感じさせる。
写真の面(東面)は裏面の様で表面(西側)は平凡なスタイルです。オフィスビルですが、最上階部は住居になっている。

 

宇田川町交番  
東京都渋谷区宇田川町31−6
1985年

多くの人は一度はこの前を通ったことがあるとだろう。スクランブル交差点を過ぎ、スペイン坂下から東急ハンズに行く途上の三叉路にある。

正面からはちょっとかわいい顔に見えないこともないが、横からは正に斧の形です。しかも、良く見ると銀色の「刃」がちゃんとついている。そして、後ろから は「機関銃」が突き出している!!交番でっせ!!

それにしても、よくこんな過激なスタイルが許容されたものだ。バブル期の熱気の成せた技だろうか?


ライズ
東京都渋谷区宇田川町13−17
1986年

宇田川交番の手前のスペイン坂を登った左側にある。通常、左右や足元に視線を取られ上を見ることはないので、こんな変な物かあるのに気がつかない。布が畳 まれて被さったような屋根です。周囲に建物が混んでおり、道も狭いので全体像を一目でみることは出来ない。

バブル前夜の1986年の完成。浮かれたバブルというよりはバブル崩壊後の世紀末的な廃頽スタイルを醸しだしている。


神宮前〜表参道周辺
ドーリック・ビル
渋谷区南青山2−27−13
1991年

建築家隈研吾設計。三角形の頂点部分に巨大なドリス式円柱をデザイン。この内部はエレベーターのようだ。同じ建築家によりM2(現在、東京メモリード・ホール)はイオニア式円柱の巨大化デザインであり、通じるコンセプトがあるのだろう。インパクトとしてはM2の方が圧倒的に強いし、見ていて面白い。こちらはすっきりとしているのでそれほどでもない。バブル期の残照を感じる。


ワタリウム美術館
渋谷区神宮前3−7−6
1990年

スイス人マリオ・ボッタによる設計で現代美術館として使われている。表面の壁は何やら汚れているように見えるがこれは巨大な絵が描かれている。角が鋭角になっており、この部分の造形が面白い。バブル期のビル。


ユナイテッド・アローズ・ビル
渋谷区神宮前3−28−1
1992年

バブル期に計画されたが、完成はバブル崩壊後。バロック調的なペア柱配置やアーチ形など現在の視点からは装飾過剰にみるえ。石をイメージした柱壁部分とガラス部分の調和が今一つに思え、夜間ライトアップされていると綺麗に見えるのではないか。


WOODSBLDG・ビル
渋谷区神宮前6−28−10

上のユナイテッド・アローズの隣。各窓にギリシャ・ローマ風の三角形のペディメントが付けられていて、それがルネサンス的に整然と並ぶ姿が面白い。


Terrazza・ビル  
渋谷区神宮前2-8-2
1991年

コンクリート打ちっぱなしで現在のガラス多用の外観とは一線を画す。いわゆるバブル期に設計建築されたもので、塔(裏は空き)、円筒形、斜め壁(内部はどうなっているのだろう)など「装飾過多」な特徴が今になっては目を引く。



アイスバーグ・ビル
渋谷区神宮前6−12−18
2006年

アイスバーグとは氷山(ICEBERG)のこと。全面、青色のガラスをダイナミックに配した先端デザイン。インパクト大。真ん中にエレベータが垂直に配置 される。、実物は 左隣のJ6フロントビルと合わせて、写真より遥かにダイナミックで綺麗に見える。



J6フロントビル
渋谷区神宮前6-12-20
2008年

隣の アイスバーグビルと全面、同じような青色のガラスを配する。アイスバーグが凸凹の多いファサードになのに対してこちらはピタっと一面の平面の構成で回りの映り込みがきれい。隣ともう少し融和があっても良さそうだが、隣を気にせずにデザインするのが良くも悪くも日本の特徴。



ウインベルプラザ原宿ビル(左)
東京都渋谷区神宮前6-10-5
1998年
原宿NAビル(右)
東京都渋谷区神宮前6-10-8
1984年

両方とも結構古いビルであり、道路に面した部分だけ新しく表面を作ったものであろう。横からみると古いビルの構造が見えてしまう。特にNAビルは最上階部は後が透けて、ガラスだけつけたということがよくわかる。

神宮前ビルディング
東京都渋谷区神宮前6−12−9   2012年

アイスバーグビルの裏通りにある。下位層は小さな店舗が入ったビル。各階が細い柱で宙に浮き、微妙にづれているのが面白い。実物よりも写真の方が奇妙にみ える。

東急プラザ表参道原宿  
東京都渋谷区神宮前4−30−3   2012年

原宿交差点の一番目立つ場所に新築された。全体は何の形を模しているのでろうか?入口は多くのミラーに囲まれたエスカレータが配置され、入店時の高揚感を引き出す。各階は広くはないが最新のファッション等があるのだろう。屋上らしき所に木がたくさん見えているが、そこは気持ちの良い屋上庭園となっている。


Dior 表参道   
東京都渋谷区神宮前5-9-11
2003年

全面、ガラスで内側に白色系の装飾材が下げられている。 写真では分からないが、照明地より虹色の光垂が現れている。夜間は全体が淡色で彩られるとのこと。
昼間では白基調で最小限のウィンドと社名を表示したスッキリした直立ビルで、一直線になった角コーナーの鋭さが目をひく。

夜間は周囲の闇に白と灰色のストライプが冴える表情になる。


日本看護協会ビル   
東京都渋谷区神宮前5-8-2
2004年

黒川紀章設計。円錐のガラスタワーが特徴。全面ガラスビルだが内部の袖壁や細い柱などが透けてみえるので、あまりガラス感は感じられない。

ルイ・ヴィトン表参道店   
東京都渋谷区神宮前5−7−5
1993年

現在の流行の全面ガラススタイルよりはちょっと前の時代の建築様式。様々な四角い枠は鞄を象徴しているらしい。

表参道千代田ビル   
渋谷区神宮前4-11-6
1991年

バ ブル期に建築されたビル。あまりバブルな感じはうけないが、神宮前通りに面しているにもかかわらず、側面を 一面銀色壁にしたのは結構冒険だったのだろう。建物のカーブの具合に当時流行った女性服の肩パッドのラインを感じる。現在のガラス面ビルに比べると時代を 感じさせる。


Tod's 表参道ビル   
渋谷区神宮前5-7-20
2004年

建物は大きくないがガラス面とコンクリート面が見事に一面化された現代建築。隅に柱はなく、構造支持はどうなっているのだろうか?と思わせる。インテリア 家具が屋外に置かれたようなイメージを受ける。

夜間は窓への特別照明とかは無く、内部の蛍光灯などが直接見えてしまう状態。昼間の方がよい。
銀座のMIKIMOTO GINZA 2も同じ設計者にる姉妹作。



BOSS ストア表参道店
東京都渋谷区神宮前5-1-3
2013年

ごく最近の建築だが、流行のガラス外壁ではなく、 がっちりしたコンクリート柱でやや古風なイメージを打ち出している。
しかし、このコンクリート柱は構造体なのでしょうか?建物の高さと下に末広がりの安定感がちょうどバランス良く、映画「未知との遭遇」に登場した「デビル ス・タワー」に似た印象を持つ。


オー ク表参道
東京都港区北青山3丁目6
2013年

この場所には丹下健三設計の「ハナエ・モリ・ビル」があったが建てかえられた。流行のガラス壁だが下の 「COACH」の入口付近は細かい格子模様を入れブランド店としての重厚感を出している。


Ao ビル
港区北青山3-11-7
2009年

見る位置によって、ねじれて見えたりするのが刺激的なビル。付近に高層ビルがないので結構高く見える。斜めも入れた細かい縦型の窓が醸しだす雰囲気が独 特。
この考えを200メートルクラスに応用するとドバイとか中国の高層ビルに通じるものがあるかと思う。
夜間は赤いスポット照明が壁面に入り、昼間程の存在感はないが空には映える。


国際連合大学本部
渋谷区神宮前5−53−1
1992年

丹下健三設計で、どことなく同じ丹下による都庁と通じるものを感じさせる。
前面の階段状の表情はやや古風なアメリカンスタイルだが側面は三角形の太い梁が入り、全く違った表情を見せる。
国際連合大学という目的だが階段状スタイリング(中央写真)は権威を表現しているというよりは何かユニバーサルデザインというか無印ブランド的であまり特 徴がないと思うが、良く言えば「平等」という言葉だろうか。


プラダ ブティック青山店
東京都港区南青山5-2-6
2003年

「見たことない形」と聞いていたが、確かにびっくりでインパクト大。内部は4〜5階くらいのフロアだか、全面を重量感あるガラスブロックで覆っている。一 体、構造支持はどうなっているのでしょうか?
分厚いガラスブロックで覆うというのは銀座のエルメスと同様であるが、周囲が開けているので、こちらの方が存在感・自己主張が強い。
夜間は内部照明がされるので素通し状態的になり昼間の感じとは全然違う。ちょっと見えすぎ。



南青山スクエアビル
東京都港区南青山5-3-2
2005年

ベースとなる建物自体は普通のガラス面ビルなのでしょうが、その前面を縦格子で装飾し、全体として全く違う印象を作り出している。下から見上げると摩天楼のイ メージでしょうか。真ん中の真っ直ぐな黒い部分はエレベータで、この様な作りは上に掲載したアイスバーグビルと同様。
このような外板貼り付け手法は他でも見られるが、ちょっと重量感に乏しく平板な感じになってしまっている。
夜間は下からのグラデュエーションを持ったライトアップが映え、昼間よりも見栄えがよい。



カルティエ南青山店
東京都港区南青山5-3-2
2005年

小振りな全面ガラス面の店舗。ガラスの内部には白いプラスティック板?で表情を付けているが、両サイドの目立つビルに囲まれ、この造作では目立たない。 「Cartier」という大きな文字もちょっとダサイ感じ。小粒でもピリっとした感じの物を作れなかったのだろうかと残念感があったが、夜間に見ると表情が一変。青白いすっきりした面持ちとなり周囲のビルとも調和し、ピリットした存在感を高める。


ヨックモック青山本店
港区南青山5−3−3
1978年

青いタイル貼りは30年以上たった今でも綺麗に輝いている。現在のガラス多用ビルとは全く異なるスタイリングだが
どっしりと老舗の店舗感を漂わせている。


マー クジェイコブス青山
港区南青山5−3−27
2013年

プラダとカルティエの間の小道を入った所。写真ではわかりにくいが黒面と白面には細かいパターンが入っ ていて高級感を出している。一階は二面が全面ガラスで狭い土地を上手く活用している。


根津美術館
港区南青山6-5-1
2009年

入口部分のみ訪問。生きた竹(右)と竹材の壁、砂利と石板貼りの通路の対比が見事で、全体は和風テイト スを存分に醸しだす。いつか内部も訪問したいものだ。


国立新美術館
港区六本木7−22−2
2006年

黒川紀章設計。広い敷地にのびのびと波うつ巨大なガラス面で国立という重みを醸しだし、内部に飾られる芸術品に負けない。エントランス部のガラスの円錐は 表参道の日本看護協会ビルと同じ主旨か?広いロビーには明るい光が差し込み、どことなく「東京フォーラム」的な感じも受けるのは奥にある卵形の構築物の印 象が類似するからかも知れない(写真無し)


NOA ビル
港区麻布台2−3−5
1974年

40年も前の建築なので、さすがに下部の赤レンガの外壁は汚れて来ているが、今でも「2001年宇宙の旅」の「モノリス」のような不気味な雰囲気が漂う。 坂の途中にあるので、見上げるとなんとなく目眩も感じてしまう。



ウインズ汐留
東京都港区東新橋2-8
2002年

新橋駅南側一帯の再開発で誕生したオフィスビル街の中
こ こはJRAの施設として使われているようだ。側面は写真の様に列柱を積み重ねたスタイルだが、気になるのはその様式。柱の形は一番下が寸胴の「ドリス式」 風、2〜3層目が両渦巻き型の「イオニア式」を採用しているが、西欧の建築の常識しては、このように積み重ねる場合は3層目は必ず葉っぱ模様の「コリント 式」を用いることになっている。何故わざわざこのような奇異な事をしたのだろうか?



銀座地区
ZARA銀座ビル
「正式名称:銀座セブンビル」
中央区銀座 7-9-19
2003年

ZARAの旗艦店が入居している。間口の狭いビルであまり目立たないが、ファサードは細かい斜線模様のパネルで覆われている。その為何階建てか正面からは分からないが5階建てのようだ。大成建設の設計・施工。


 東急プラザ銀座  
中央区銀座5−1−1
2016


数寄屋橋交差点に堂々と完成した。「光の器」というコンセプトで、周囲は凝ったガラスウォールで覆われているが、窓も多く内部から外の見通しは大変良い。特に交差点に向かった側には眺望の開けたレストランが並び、最上階にはオープンテラスがある。日建設計。


銀座プレイス  
中央区銀座5−8−1
2016年

銀座四丁目交差点、三越や服部時計店などに対面する。「透かし彫り」をモチーフにした白亜の外観が嫌でも目立つが、内部は平凡なフロアー構成。1〜2階は日産、上階はSONYのショールームになっているがSONYビルにあるステップフロアーのようなワクワク感は起きない。


VORT銀座マキシム  
中央区銀座3−9−6
2008年

旧「銀座マトリックスビル」構造としてはごく普通の構造のビルだろうが、道路側壁面をご覧のような結構幅があるパネルで覆っている。しかし、立地が裏路地なのであまり目立たないし、高級感を漂わすわけでもない。


キラリトギンザ  
中央区銀座1−8−19
2014年

銀座通りに面して幅広い間口を持つ。中層にデッキを持ち、ファサードも凹凸を持つ凝った造り。ダイヤモンドのブリリアンカットをモチーフにしているとか。しかし、大きく凝っている割りには意外と全く目立たない。夜間にライティングでも入ればきれいな気がしますが・・・。

中銀カプセルタワービル
東京都中央区銀座8-16-10
1972年


黒川紀章設計。コア部に小さなキューブの居住部を取り付けるコンセプト。
建物構造自体はしっかりしているようだが、当時のキューブが現在のニーズの変化に耐えきずに取り壊しの話も出ているとか・・・ここは何とか元のコンセプト の通り現代的なキューブに付け替える事で生き残ってもらたいものだ。


静岡新聞社  
中央区銀座8−3−7
1967年

このビルもコアの柱に居住部(事務所)を取り付けていくコンセプト。丹下健三の設計。

上に出っ張っているので歩行者には圧迫感がないビルになっている(見上げなければ)。ただし、現代の基準でいえばスペース効率も悪く、使いにくそうなビル ではある。


第二新橋会館 
中央区銀座7-8-15
2008年

丸窓や色使いが嫌味のない表情を作り出し、銀座の街に柔らかさを醸しだしている。雑居、賃貸ビルなので、そのうちに看板などでゴチャゴチャになって来てし まう恐れあるが、このシンプルな表情は維持していってもらいたい物他。


コルティーレ銀座4ビル 
東京都中央区銀座8-5-18

子細不明だが、外側に渋谷の「SANKYO東京本社ビル」のような斜柱を持ったビル。装飾ガラス用の支 持体としてはちょっと立派すぎるので、建物としての構造柱にもなっているのでしょうか?


銀座会館
中央区銀座8-6-24

4階をぶちぬく縦型のパネルが重厚感・存在感を醸しだし、左右のビルの平版な表情と比べると顕著。


資生堂本社ビル 
東京都中央区銀座 7-5-5
2013年

銀座の地では敷地も広くボリュームあるビル。全体を薄いシルバーのネットで覆い、丹精な感じを演出。経年的な汚れも気になるが、そこは化粧品メーカなので頻 繁にケアしていくのだろう。また、いざとなれば取り外して、あっと驚く別の美しい表情を見せるなんていうのも面白いが。



エルメス銀座 
東京都中央区銀座 5-4-1
2001年

小さなガラスブロックを積み上げた外観は派手ではないが、全体に重厚な存在感を醸しだす。建物は高くはないが小さいブロックの為、写真では超高層ビルのよ うに見えている。 表の日比谷通りの間口は狭く、表出は強くないが、横道側は幅もあり、そちらからの眺めは圧倒的。
夜間は内部の照明で重々しい感じが失われ、全体が平板な印象になってしまう。

ところで、この屋上にはなんと馬の像が設置されていることが分かりました。詳細はこちらに記載。


手前のソニービルが解体され、始めてほぼ全貌が見えた。しかし早晩新しいソニービルが建築されるだろう。

ヒューリック銀座
数寄屋橋ビル

東京都中央区銀座4-2-11

エルメス銀座とは晴海通りを挟んだ反対側。南に面しているで 太陽が良くあたり、細く輝く縦波が嫌味ない若々しさ・ダイナミズムを表現しているようだ。
夜間は上部の縦波部分は闇に消え、入口部分の色合いが目立っている(クリスマス時期の特別仕様?)


ディオール銀座 
東京都中央区銀座5-6-1
2004年

エルメスと同様に北側に面しているので、太陽光は当たらないが、 細かいパターンのグレーのパネルで覆い、少し明るいポップな感じを演出。表参道のDior店とは意匠は違うが同様なテイストを感じる。
夜間はより平板な感じになり、ビル上部のDiorの表示が目立ちすぎ。


アルマーニ銀座 
東京都中央区銀座5-5-4
2007年。

上段はガラス、下段は蔦を模したようなデザイン。多少の面白さはあるが他のブランド店ビルと比べるともの足らない。

夜間の表情はビル全体が黒くなり、上位階にも黄色い葉っぱがたくさん現れ、夜間の方が美しいと思う。



グッチ銀座 
東京都中央区銀座4-4-1

全館グッチのビルは世界でもここだけらしいが、ビル自体は 大きくないので、そんなに存在感はない。全体には縦方向流れのスタイルだが、一階の天井部分に幅広く入っている色調も違う横パネルが全体感を邪魔し、安っぽく見せてしまっている様に感じる。


MIKIMOTO GINZA 2  
東京都中央区銀座2−4−12
2005年

「Tod's 表参道ビル」と同じ設計者の同様デザインのビル。 ガラス面とコンクリート面の一体平面化がここでも面白い。

表参道の方は直線的構成だが、こちらは真珠をイメージしたのか丸みを帯びた窓のスタイルを採用。ミキモトの本店は4丁目交差点そばに重鎮として存在する が、こちらはカジュアルな感じで、それにあったビルのスタイルと言える。

夜間はこの窓に色とりどりの照明が入ればきれいと思うのだが、実際には雑居ビルなのか事務所の内部照明やブラインド・カーテン等での締め切りの窓となり残念な結果。


Zoe 銀座ビル 
東京都中央区銀座3-3-1
2013年

バーバリー、マックス・マーラ等が入店している。各店舗ごとに店頭デザインが異なるので一体感はない が、個々はそれなりに整っている。

鏡面壁面にはミキモトのビルが写る。
多くの鏡面壁面ビルは自分はともかく、そこに写り込むビルがおうおうにして美しくないが、ここはMIKIMOTO GINZA 2が映り込むので見るに耐えられる。


デビアス銀座ビル 
東京都中央区銀座2−5−11
2007年

何回見ても面白い。上を向いて撮影していると目眩がしてよろけてしまう。四角いビル筐体の上に別形態をしたパネルを貼り付けて少し変わった形に見せようと するビルも結構あるが、これはビル筐体自体が曲がって作られている。
夜間も表情はあまりかわらない


ポーラ銀座ビル
中央区銀座1−7−7
2009年

こうして見ていくと銀座は土地代が高いのでなかなか間口が広くとれず、狭い間口に強いアクセントの縦長 のストライプ模様を入れ、ビルをスラッと強く目立たせようとする工夫が多く見られる。このポーラビルもその一つ。

上部の切り込み窓と下の入口がアクセントになり単調さを防止しリズム感を与えている。

夜間はブルーの縦ストライプが美しい。



ティファニー銀座
中央区銀座2−7−17
2008年

角度が異なる正方形パネルの外壁だが、実際の窓はこの下に設置されているのだろう。現在、横隣(ITO −YA)が空き地で、その面から見るとかなり見すぼらしく見えてしまう。最上階の方もハリボテだということが分かってしまう。

しかし、鏡面ビルでもこのように角度が違うと回りの写り込みがモザイク風になり楽しめる



カルティエ 銀座2丁目ブティック ・・・2014年取り壊されました!!
東京都中央区銀座2-6-12
2003年

青山の店もそうだったが、どうもカルティエは成り金趣味というか、いま一つセンスが悪い気がする。このビルで言えば、まあ金色はいいとして直線的なパネル 形とレタリックな店名文字(しかも二種ある)があっていない。文字に合わせならば、もっと曲線的ファサード造形の方が似合うだろう。



カルティエ銀座2丁目ブティック  
東京都中央区銀座2-6-12
2016年

上記建て直し後の姿。格子は日本の障子をモチーフとして、全体としては「杉の木」をイメージしているとか・・・ちょっと苦しい。何かチョコレート屋のイメージで、こうなると前のキンキラキンの方が良かったか?


ルイ・ヴィトン松屋銀座店 
東京都中央区銀座3-6-1
2013年

松屋のリニュアルに合わせて、以前からの一角で一新された。外観の正方形は織り合わせた革の模様を模しているのだろうが、色合いが白っぽく、コントラスト が弱いので、一瞬、工事中のシートかと思ってしまった。
他のブランド店の外観に比べると極めて軽いノリだが、よく見ると面白い。夜間の方が革の重なりが協調されて面白い。

左隣はブルガリ店でこちらは細い立て模様



ルイ・ヴィトン銀座並木通り店 
東京都中央区銀座7-6-1
2004年

昼間にこの前を通った時はさほど目につくビルではなかったが、夜間にみたら大変美しい模様。窓の照明の彩りは暖色系で心地よく、また窓が内部の階位に関係なく付けられているバラバラ感が面白い。



クロス銀座 
東京都中央区銀座5−9−8
2011年

裏通りに面しているので、ちょっと目立たないのが残念だが丹精な市松模様が見事。駐車中のクルマの窓に映る姿も面白い。


ニコラスGハイエック・センター
中央区銀座7−9−18
2005年

銀座通りと裏道を結ぶハイセンスなパブリック通路ということで訪れたが、ちょっとびっくりしまし た。

通路の途中に写真の様な丸い、あるいは四角い小部屋があり、そこは時計の小さなショールームと思っていたら、何とそれはエレベータ。さほど広くない一階平 面に4機のエレベータがあり、各々はガラス貼りで内部には商品(時計)が飾られいるという他では見ない面白い趣向。


ヤマハ銀座ビル
東京都中央区銀座7−9−14
2010年

金箔合わせガラスの輝く外壁は、どことなく錦蛇を連想させ、このイメージがヤマハ(楽器)かというとちょっと疑問も感じる。

夜間は内部の照明か意図的なものか不明だが明るく輝く部分と暗いパネルの部分がアンバランスでいまひとつ表現がよく分からない。


H&M銀座ビル
「正式名称:GINZA g-CUBE」

東京都中央区銀座7−9−15
2008年

「ガスホール」のあった場所に東京ガス関連社が主体となった建築で全体は「ガスの炎」をイメージしていると。隣のヤマハより2年ほど早く完成しているが高さが揃っているので不思議な調和となっている。こちらの方が楽器のハープっぽいデザイン。


東京銀座資生堂
東京都中央区銀座8-8-3
2013年

資生堂本店(前述)が全面銀色シートなのに対して、こちらは銀座通りをイメージしたクラシカルなレンガ調の色合い。高さやサイズが異なる窓が単調さを防止 しアクセントを付けている。



FUKUHARA  GINZA
東京都中央区銀座7-8-10
2013年

上の東京銀座資生堂ビルとともに資生堂の土地に同時期に新築された。ビルの意匠は全く異なるが同じ赤茶色のパネルが使われており連続性を持たせている。

このビルは雑居賃貸ビルだが、テナント店舗独自のデコレーションを排し、外観が統一されているので落ち着く。



OPTICA
中央区銀座3-4-17

建築データ不明。銀座の裏道にある間口の狭いビルだが、ここでも細い縦方向のパネルを取り入れ存在感を出している。雑居賃貸ビルだが、看板をサイドの一カ 所にまとめ、バラバラ感を防止している。
今後、窓などに原色の店名パネルなどや突き出し旗などが出て来ない事を望む。





赤坂地区
SKIビル 
東京都港区赤坂2−5−27
2009年

都市を映し出す菱形鏡の集積という感じだろうが、残念ながら、ここも映し出される回りのビルや風景が全く冴えない。むしろ少し上向きに設置してもらって、 空と雲でも映し出したほうがよっぽど良いと思うのだが・・・
右写真(山王神社から)を見ると、この鏡面壁は建物本体の窓ではなく、外側に装飾用に設置されているようです。


AKASAKA K-TOWER
東京都港区元赤坂1丁目2番7号
2012年

力強い二重の格子は装飾用なのか、ある程度の構造材になっているか不明だが、かなり強い印象を受ける。以前に見た「キューブ(CUBE)」というSF映画 を連想し、ここに入り込んだら出て来られないという、ちょっと恐怖心も感じるが、最上の4階はレジデスンになっている。


元赤坂今西ビル 
東京都港区元赤坂1−1−16
1991年

上の大きなAKASAKA K-TOWERのすぐ北側に、日差しを奪われ、色合いも地味なのでひっそりと佇んでいる感じです。シンメントリーの美学というのでしょうか見事な左右対称 です。上部はオーバーハングになっており、その庇下のガラス面はどうやって掃除するのでしょうか?

一階広場とか地下への階段あたりは少々雑然と物が置かれていたりで、どうせならそういう部分も徹底して左右対称で整理整頓し使っていただきたいと番外者は 思う。


ザ・ヘキサゴン・ビル 
東京都港区赤坂5-4-7
2010年

隣の TBSの新ビルは巨大なだけで面白みや躍動感に欠ける。反面、そこに隣接するこのビルがちょっと面白い。
一見、駐車場かと思ったが、雑居賃貸ピルのようだ。各階が歪んで構成されているのは「浅草文化観光センター」に似ている。


新宿地区
モード学園コクーンタワー
 新宿区西新宿1-7-3
2008年

日本の高層ビルの中では一番目立つビルでしょう。一学園がこのようなビルを建てたということは驚き。都庁ビルも顔色なくしました。
2008年と言えば北京オリンピックでのスタジアムを思い出します。このビルと同様な編み目模様。その頃は編み目模様が流行っていたのでしょうか?
内部はどうなっているのか?意外と普通なのか、気になるところです。



新宿小森ビル 
東京都新宿区新宿3-12-7
2002年

黒川紀章氏デザイン。  アルミの外壁は正面から見れば美しい湾曲なのでしょうが、こうして側面から見ると本体の矩形ビルへの貼り付けパネルであり、また、最上部分は「ティファ ニー銀座ビル」と同様に完全にハリボテの上げ底だというのが分かってしまってガクッとしてしまう。 

その他地区
東京メモリードホール 
世田谷区砧2−4−27
1991年

建築家隈研吾設計。巨大なイオニア式の柱頭をド〜ンと真ん中にそえた、正にバブル期の派手さを表出している。左側は崩れかかった廃墟のイメージ。当時はマツダ自動車のショールームとして開設されたが、現在は葬祭ホール。バブル終焉して葬祭へ・・・う〜ん、話が出来すぎている。あまり使い易そうなビルではないが、このまま「廃墟」として末永く残ってもらいたい。



大田区総合体育館 
大田区東蒲田1-11-1
2012年

規模は大きくはないが、北京のオリンピックスタジアムの様な編み目模様。斜めの柱は実際の柱である部分と壁に描かれている部分がある。全体を斜め柱で統 一しているのは気持ちよいが、デザイン性に乏しい立て看板や横断幕、注意書き等が無粋に設置されていて、全体のスッキリ感を壊しているのは残念。



ユーネックス ・ナニナニ 
港区白金台4-9-23
1990年

正にバブル期のビルらしい姿。当時は名称からも男性シンボルの形とかいろいろと推測され話題を呼んだが、結局は何の形かは不明。
現在は「ツツイ白金台ビル」という名称に代わったが、余計なデコレーションや変更無しに過ごしいているのは好ましい。外壁は色あせて以前の様に周囲から際 立っているということはなく、ある意味風景に溶け込んでいる。


浅草文化観光センター
東京都台東区雷門二丁目18番9号
2012年

雷門の前の交差点にできた何か重箱を積み重ねたようなスタイル。各階層がこの見え方作りになっているわけではなく、縦格子で装飾し、全体として全く違う印 象を作り出している。「南青山スクエアビル」と同様手法だろう。

内部は観光案内所とイベントフロアー、会議室になっているが、最上階は展望スペースと小さなカフェになっている。(無料展望台・屋上庭園のコーナー参照)


龍角散ビル
千代田区東神田2−5
1991年

バブル期の設計・建築だが、正面からはそうバブル的にはみえない丹精なスタイル。しかし、この建物の裏方向から見ると遠くからも最上部に太い梁が目立ち、 何だろうと目を奪わさせる。この梁とかガラス部は特に機能は無いようで、多少はブバルの色を出している、か。


アテネ・フランセ
東京都千代田区神田駿河台2-11
1962年

1960年代〜1980年にかけて増改築されたようで、いろいろな造作のビルがならんでいる。
左の小豆色の壁には白い模様が整然と入れられているが、良く見るとそれは人の横顔で、これがアテネさん?
銀色のパネルのビルは風景を歪んで映し出し面白い。


 
東京武道館 
足立区綾瀬3−20−1
1989年

六角鬼丈の設計による。六角という苗字とは微妙に違うが至るところに菱形を多用したスタイリング。カーブは裏面の階段部分などほんの一部でしか使われてい ない。今から見るとバブル期特有のやりすぎ感ぷんぷんの建物。維持管理とか大変そうだが見る分には面白い


神保町シアター 
千代田区神田神保町1−23
2007年

靖国通りの裏手の狭い通りの角にあるので、ここを目指して行かないと気がつかない。全体を不規則な三角形の黒いパネルで覆った形はユニーク。内部はどうなっているのか不明だが青山の表通りにあってもよい斬新なスタイル。


不二ラテックス本社ビル 
千代田区神田錦町3−19−1
1982年

首都高環状線内回りを日本橋から竹橋方向に向かって走った時に目につくビル。「あれ、この形は?!」と。コンドーム製造でも有名な会社のビルなのでこんな形。塔の部分は何かに使われているのかどうか不明。もう30年も前の建築にあるが古さは感じない。


東京音楽大学 
豊島区南池袋3−4−5
2007年

狭い住宅地の路地に突然現れる「100周年記念館」。ピアノの鍵盤をイメージさせられく縦模様がすっきりと美しい。休日の為内部に入れなかったが「開かれたガレリア」という吹き抜け空間が造形は面白そう。


メトロポリタン・プラザ 
豊島区西池袋1-11-1
1992年

池袋西口のやや目立たない場所にあり、建築からは20年以上が経過しているが、鋭角に切り立ったガラス面を多用した姿は最近のビルに負けないものがある。入口〜1階部分はやや古めかしいデザインなのは致し方ないが、リメイクは可能だろう。